今回は、プログラム実行時にエラーが発生した時の、デバッグ方法について説明します。
デバッグでエラーの原因を特定する、といった作業は必ず実施する機会があると思いますので、この機会に習得しておきましょう。
デバッグ(DEBUG)とは
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デバッグとは、ABAPで記述したプログラムを1行ずつ実行しながら動作を確認する作業のことです。
プログラムが想定通り動かない場合やエラーが発生した場合などに、原因を特定するための手段として用います。
デバッグでは、プログラムを1ステップずつ実行しながら、その時の変数の値・構造/内部テーブルに格納されているレコードを確認する、といった流れが基本的なやり方となります。
デバッグ(DEBUG)の方法
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プログラムの実行画面で「/h」を入力し、プログラムを実行。
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すると、デバッガが起動する。
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セッションブレーポイントを設定する。
※今回は、エラーメッセージからエラー原因と特定することとします
プログラムをストップさせるポイントのこと。設定した行の処理に入る直前でプログラムがストップする。
ブレークポイント > ブレークポイント登録
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「MESSAGE」と入力して続行。
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ブレークポイントが設定される。
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続いて、デバッグを進めていきます。
デバッグを進めるにあたって、下記4つのキーを覚えておきましょう。
※基本的に、ブレークポイントを設置した場合はF8で実行することが多いです
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そして、デバッグを進めていきながら、変数の値・構造/内部テーブルに格納されているレコードを確認します。
ソースコード上の変数をクリックすると、その時点で変数に格納されている値を確認することができます。ソースコードのロジックと照らし合わせながら、適切な値が入っているか見ていきましょう。
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【おまけ】Tr-cdST22からショートダンプを確認する
Tr-cd:ST22からエラーが発生したプログラムを確認することができます。
エラー原因を特定する助けになるので、こちらも合わせて見ておくといいかと思います。
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以上。
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