\\SAPをやる前に業務の理解を!//
SAPコンサルタントは、ユーザ(現場担当者)と同じ目線で会話できることが求められます。 本書で、経理業務をひと通りインプットしておくことをお勧めします。
【本書の構成】 第1章 販売 第2章 原価・購買 第3章 固定資産管理 第4章 資金管理 第5章 給与計算 第6章 経費 第7章 有価証券管理 第8章 決算 第9章 連結決算 第10章 財務報告
今回は、プログラム実行時にエラーが発生した時の、デバッグ方法について説明します。
デバッグでエラーの原因を特定する、といった作業は必ず実施する機会があると思いますので、この機会に習得しておきましょう。
デバッグ(DEBUG)とは

デバッグとは、ABAPで記述したプログラムを1行ずつ実行しながら動作を確認する作業のことです。
プログラムが想定通り動かない場合やエラーが発生した場合などに、原因を特定するための手段として用います。
デバッグでは、プログラムを1ステップずつ実行しながら、その時の変数の値・構造/内部テーブルに格納されているレコードを確認する、といった流れが基本的なやり方となります。
デバッグ(DEBUG)の方法

プログラムの実行画面で「/h」を入力し、プログラムを実行。

すると、デバッガが起動する。

セッションブレーポイントを設定する。
※今回は、エラーメッセージからエラー原因と特定することとします
プログラムをストップさせるポイントのこと。設定した行の処理に入る直前でプログラムがストップする。
ブレークポイント > ブレークポイント登録

「MESSAGE」と入力して続行。

ブレークポイントが設定される。


続いて、デバッグを進めていきます。
デバッグを進めるにあたって、下記4つのキーを覚えておきましょう。
※基本的に、ブレークポイントを設置した場合はF8で実行することが多いです

そして、デバッグを進めていきながら、変数の値・構造/内部テーブルに格納されているレコードを確認します。
ソースコード上の変数をクリックすると、その時点で変数に格納されている値を確認することができます。ソースコードのロジックと照らし合わせながら、適切な値が入っているか見ていきましょう。

【おまけ】Tr-cdST22からショートダンプを確認する
Tr-cd:ST22からエラーが発生したプログラムを確認することができます。
エラー原因を特定する助けになるので、こちらも合わせて見ておくといいかと思います。

以上。
SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
コメントを残す