【SAP】項目ステータスグループについて解説|2種類ある【FI-共通】

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項目ステータスグループについて説明します。

項目ステータスグループは2種類ある

Overthink, 質問, 疑わしい, 決断, 考える人, わからない, 問題

項目ステータスグループとは、各項目に対するステータス設定をまとめた単位のこと。

各項目に対して、下記のステータスを設定する。

  • 非表示
  • 必須入力
  • 任意入力

なお、項目ステータスグループには2種類ある。
混同しやすいので注意が必要。

①:伝票入力項目制御用
伝票入力時の項目ステータスを制御する。

②:勘定コード設定項目制御用
勘定コード登録/変更/照会時の項目ステータスを制御する。

それぞれの項目ステータスグループについて説明していく。

項目ステータスグループ:伝票入力項目制御用

メンバー, グループ, 人, チーム, 仕事, 社交, ミーティング, オフィス

伝票入力項目を制御するための項目ステータスグループは、2つの設定方法がある。

  1. 転記キー単位
  2. 項目ステータスグループ単位

基本的に、転記キー単位の設定はしないので、ここでは2の設定方法について説明する。なお、転記キー単位の設定はTr-cd:OB41から実施する。

設定イメージは下記の通り。

①項目ステータスバリアントの定義

■SPROメニューパス
財務会計 > 財務会計共通設定 > 元帳 > 項目 > 定義:項目ステータスバリアント
■Tr-cd
OBC4

英数字4桁の項目ステータスバリアントを定義する。

②項目ステータスバリアントを会社コードへ割り当て

■SPROメニューパス
財務会計 > 財務会計共通設定 > 元帳 > 項目 > 定義:項目ステータスバリアント - > 会社コード
■Tr-cd
OBC5

定義した項目ステータスバリアントを会社コードへ割り当てる。

③項目ステータスグループを設定

■SPROメニューパス
財務会計 > 財務会計共通設定 > 元帳 > 項目 > 定義:項目ステータスバリアント - > 会社コード
■Tr-cd
OBC4

項目ステータスグループを設定する。

項目ステータスグループの作成単位は様々だが、例えば一般勘定と統制勘定で分けて作成したり、BS勘定とPL勘定を分けて作成したりなどが考えられる。

④項目ステータスグループを勘定コードに割り当て

■Tr-cd
FS00

項目ステータスグループを勘定コードに割り当てる。

Tr-cd:FS00 から、登録/銀行/金利タブの「項目ステータスGrp」項目に③で設定した項目ステータスグループを割り当てる。

上記の設定をもって、勘定コードごとに伝票入力時の項目制御が可能となる。

項目ステータスグループ:勘定コード設定項目制御用

プロファイル, グループ, チーム, 仕事, 通信網, 私のスペース, 人

勘定コードの設定を制御するための項目ステータスグループは、2つの設定方法がある。

両方の設定が異なる場合は「非表示 > 必須入力 > 任意入力」の順に制御が強い方が優先される。

  1. 処理別(勘定コード登録 / 変更 / 照会)
  2. 勘定グループ(=項目ステータスグループ)単位

基本的には、勘定グループ単位で設定を実施する。

処理別の設定をするSPROメニューパス▼
財務会計 > 総勘定元帳 > マスタデータ > G/L勘定 > 準備 > 追加処理 > 定義:処理別の画面レイアウト

設定イメージは下記の通り。

以降、勘定グループ=項目ステータスグループと認識して読み進めてください。

①勘定グループの設定

■SPROメニューパス
財務会計 > 総勘定元帳 > マスタデータ > G/L勘定 > 準備 > 定義:勘定グループ
■Tr-cd
OBD4

勘定グループを設定する。勘定グループに対して勘定コードの番号範囲を割り当てる。

②勘定グループの項目ステータスを設定

■SPROメニューパス
財務会計 > 総勘定元帳 > マスタデータ > G/L勘定 > 準備 > 定義:勘定グループ
■Tr-cd
OBD4

勘定グループの項目ステータスを設定する。

③勘定グループを勘定コードに割り当て

■Tr-cd
FS00

勘定グループを勘定コードに割り当てる。

Tr-cd:FS00 から、タイプ/テキストタブの「勘定グループ」項目に②で設定した勘定グループを割り当てる。

上記の設定をもって、勘定コードごとに勘定コード登録/変更/照会時の項目制御が可能となる。

以上。

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