SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
今回は、通貨と換算レートを設定する一連の流れについて下記の流れで説明します。
- 登録されている通貨コード確認
- 換算比率確認
- 換算レート登録
通貨、換算レートは、SAPを導入している企業、とりわけグローバル企業においては確実に絡んでくる基本的な設定項目ですので、この機会に覚えておくといいと思います。
登録されている通貨コード確認(Tr-cd:OY03)
OY03を叩くと登録されている通貨コードが一覧で表示される。
*SAPにはデフォルトで多数の通貨が用意されている

通貨コードをクリックすると詳細が確認できる。

換算比率確認(Tr-cd:OBBS)
OBBSを叩く。警告のポップアップが表示されるが続行。

登録されている換算比率が一覧で表示される。

換算レート登録(Tr-cd:OB08)
OB08を叩くと、登録されている換算レートが一覧で表示される。

換算レートを登録する。新規エントリを押下し、必要項目を入力して保存。

1ドルに対して110円の換算レートが登録された。
以上。
\\SAPの全体像を理解するなら//
SAPについてかなり体系的にまとめられている一冊。著者はSAPコンサルタントの方々なので、信頼性は間違いなし。SAPの概要やメリット・デメリットはもちろん、各モジュールについても詳細に説明がなされています。
さらに、SAP導入・構築のフローからアドオン開発まで、技術的な部分もしっかりと網羅してくれています。SAPコンサルタントは、基本的にはどこかのモジュールを担当すると思うので、一読しておいて絶対に損はないでしょう。
SAPというERPパッケージの全体像を知りたい方におすすめです。
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