SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
今回は、SCC1からクライアント間で移送依頼をコピーする方法について説明します。
SCC1は、とあるクライアントで開発したクライアント依存オブジェクトを、他クライアントに移送する、といった場面で使用するトランザクションコードです。
Tr-cd:SCC1から移送依頼をコピー

コピー先のクライアントにログインし、Tr-cd:SCC1を叩く。
下記を入力して実行。(バックグラウンドと即時は任意)
■元クライアント コピー元のクライアント。コピー先のクライアントと同じシステム ■移送依頼 任意の移送依頼。移送依頼の中身はSE10やSE01から確認可能 ■依頼サブタスクを含む 親移送に紐付く子移送もコピーするか指定することが可能 ■Test実行 チェックを付けるとTest実行される

即時で実行を押下し、「はい」を選択。

「プログラムが正常に実行されました」とメッセージが出力されたらOK。

1つ前の画面に戻るとログが表示される。

ログはTr-cd:SCC3から照会することも可能。

以上となります。
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SAPについて体系的にまとめられている一冊。著者はSAPコンサルタントの方々なので、信頼性は間違いなし。SAPの概要やメリット・デメリットはもちろん、各モジュールについても詳細に説明がなされています。
さらに、SAP導入・構築のフローからアドオン開発まで、技術的な部分もしっかりと網羅してくれています。SAPコンサルタントは、基本的にはどこかのモジュールを担当すると思うので、一読しておいて絶対に損はないでしょう。
SAPというERPパッケージの全体像を知りたい方におすすめです。
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