\\SAPをやる前に業務の理解を!//
SAPコンサルタントは、ユーザ(現場担当者)と同じ目線で会話できることが求められます。 本書で、経理業務をひと通りインプットしておくことをお勧めします。
【本書の構成】 第1章 販売 第2章 原価・購買 第3章 固定資産管理 第4章 資金管理 第5章 給与計算 第6章 経費 第7章 有価証券管理 第8章 決算 第9章 連結決算 第10章 財務報告
今回は、Blocked Transactionsについて説明します。
Blocked Transactionsは、パフォーマンスのモニタリングで確認する項目の1つとなりますので、basis担当者であれば覚えておきたい知識です。
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Blocked Transactionsとは?

Blocked Transactionsとは、特定のリソースがロックされていることによって待ちの状態となっているトランザクションのことです。
SAP社によると、Blocked Transactionsが発生する原因としては以下のようなものがあるそうです。
- トランザクションが、現在別のトランザクションによって保持されているトランザクション・ロック(レコードまたはテーブル・ロック)を取得する必要がある
- 必要なネットワークまたはディスク(データベースまたはメタデータのロック)が現在利用できない
ちなみに、なぜトランザクションが実行される際に特定のリソースがロックされるのかというと、複数のトランザクションが同時に同じリソースを書き換えてしまった場合データに不整合が起きてしまうためです。
Tr-cd:DB02からBlocked Transactionsの数を確認する

DB02から発生したBlocked Transactionsの数を確認することが可能です。処理が流れている間、常時Blocked Transactionsが発生していた場合は、SQL文の書き換え等の対応をする必要があるかもしれません。
以下、確認方法です。
DB02を叩く。
パフォーマンス > ロード履歴をクリック。

KPIよりBlocked Transactionsにチェックを付ける。指定した時間のBlocked Transactions数が確認可能。

Tr-cd:DB01から発生中のBlocked Transactionsを確認する

DB01から発生中のBlocked Transactionsを確認することが可能です。
以下、確認方法です。
DB01を叩く。
ブロック済トランザクションが表示される。


以上。
SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
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