\\SAPをやる前に業務の理解を!//
SAPコンサルタントは、ユーザ(現場担当者)と同じ目線で会話できることが求められます。 本書で、経理業務をひと通りインプットしておくことをお勧めします。
【本書の構成】 第1章 販売 第2章 原価・購買 第3章 固定資産管理 第4章 資金管理 第5章 給与計算 第6章 経費 第7章 有価証券管理 第8章 決算 第9章 連結決算 第10章 財務報告
Tr-cd:FBB1から自動仕訳のみフラグONの勘定科目を手動(マニュアル)転記する方法について説明します。
自動仕訳のみフラグONの勘定科目とは

勘定科目の設定で、自動仕訳のみフラグをONにすることで、自動仕訳での計上のみを許可することが可能です。
フラグONの勘定科目は、Tr-cd:FB01やFB50などの会計伝票転記機能から手動計上することができません。
例を挙げると、MM・SDモジュール経由で自動計上される在庫や売上原価、売上勘定などがこれに該当します。
自動仕訳のみフラグ設定はTr-cd:FS00 > 登録/銀行/金利タブ、または以下テーブルより確認可能。
テーブル:SKB1
項目:XINTB
Tr-cd:FBB1(外貨評価転記)

Tr-cd:FBB1(外貨評価転記)は、基本的には為替差損益を計上するために用意された機能です。
伝票通貨額はゼロ、国内通貨額のみを計上する為替差損益調整伝票の転記が可能です。
▼イメージ▼

【国内通貨】
会社コードに対して設定する通貨。基本的に会社の所在地である国の通貨を設定する。【伝票通貨】
実際の取引で使用する通貨。会計伝票計上の際に任意の通貨を指定することが可能。
一方で、FBB1は自動仕訳のみフラグがONの勘定科目を転記することが可能であるため、急ぎの対応でリカバリ調整仕訳を転記したい場合などに使用することも多いです。
画面レイアウトや操作性は、Tr-cd:FB01のような会計伝票転記機能とほとんど同じなので、FI担当者であれば馴染みがあると思います。
リカバリ調整仕訳を投入する際の選択肢として持っておくと何かと便利なので、ぜひこの機会に覚えておいてください。
以上。
SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
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