今回は、固定資産領域の中でも「資産クラス」のカスタマイズについて説明したいと思います。
Tr-cd:OAOA:資産クラスの登録・設定
Tr-cd:OAOAを叩くと、資産クラスの一覧が表示される。
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任意の資産クラスを押下すると、以下の画面が表示される。
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以下、項目の説明。
■勘定設定 資産クラスに紐づく勘定設定キー。勘定設定キーはビューV_T095A_01から確認可能。 ■番号範囲 採番する固定資産の番号範囲。番号範囲はTr-cd:AS08から定義が可能。 ■建仮ステータス 建設仮勘定の管理有無の設定。 ■資産クラスの不動産管理フラグ 不動産の管理有無の設定。
Tr-cd:OAYZ:資産クラスの償却領域
Tr-cd:OAYZを叩くと、資産クラスの一覧が表示される。
任意の資産クラスを選択し、画面左側の償却領域を押下。
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すると、資産クラスに対して各償却領域の設定をする画面が表示される。
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以下、項目の説明。
■Ar. 償却領域。主に総勘定元帳への転記を制御する。償却領域の設定は、Tr-cd:OADBから可能。 ■償却領域名 償却領域のテキスト名称。 ■無効 償却領域の有効化・無効化を設定する。 ■DepKy 償却キー。償却方法を定義する。償却キーの設定はTr-cd:AFAMAから可能。 ■Use 耐用年数。 ■Per 計画耐用期間。 ■指数 指数集。 ■Layout 画面レイアウト。ビューV_T082A_01から定義が可能。
さらに、各償却領域を押下すると、追加設定の画面が表示される。
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Tr-cd:OAYZ:資産クラスのメモ値無視
メモ値とは、償却が終わった時点の簿価1円、いわゆるを備忘価額です。
メモ値は認識しない、にチェックをつけると簿価0円まで償却されます。無形資産の資産クラスに対して設定をするケースが多いです。
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以上。
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