今回は、銀行マスタを設定し、取引銀行を登録する方法について説明します。
設定自体は非常にシンプルですが、FIに必須のマスタ設定ですのでこの機会に覚えておくといいと思います。
設定は以下のステップで行います。
- 銀行マスタの作成
- 取引銀行用のG/L勘定科目の作成
- 取引銀行の登録
銀行マスタの作成
FI01を叩き銀行コードを登録。
※すでに登録済みだったため登録の画面は割愛
銀行国コード:JP(日本) 銀行コード:0005001(三菱UFJ)
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詳細設定画面では主に下記の項目を入力する。
【住所】 ・銀行名 ・地域(都道府県) ・地名 ・市町村区 ・銀行支店名 【管理データ】 ・SWIFTコード
SWIFTコードとは
国際銀行間金融通信協会が提供するISO9362で定められた金融機関識別コードのこと。SWIFTコードによって、銀行は相手方の銀行名や支店名、所在地などを正確に識別することが可能。
取引銀行用のG/L勘定科目の作成
FS00を叩く。
以下を入力し作成を押下。
G/L勘定:100011 会社コード:TE01
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設定をしていく。
タイプ/テキスト
G/L勘定タイプ:貸借対照表 勘定グループ:資産
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管理データ
勘定通貨:JPY(会社コードのデフォルト) 国内通貨残高のみ:チェック(B/Sの場合は基本チェック) 明細照会:チェック ソートキー:任意のソートキー
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登録/銀行/金利
項目ステータスGrp:任意 ※項目ステータスグループとは、伝票入力画面を使用する際の画面レイアウトを指定するグループのこと
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設定値を入力したら保存を押下。
取引銀行の登録
FI12を叩く。
会社コードを選択した上で取引銀行を押下。
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新規エントリを押下。
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下記を入力して保存。
取引銀行:任意の5桁キー 銀行国コード:作成した銀行マスタ 銀行コード:作成した銀行マスタ
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銀行口座の画面に移動。
※設定項目のみ説明する
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銀行口座の設定項目は以下の通り。
会社コード:任意の会社コード 取引銀行:先ほど登録した取引銀行(5桁のキー) 口座ID:5桁のキー(取引銀行内で口座を区別するためのID) テキスト:銀行口座の説明 銀行口座番号:口座番号 通貨:使用する通貨 G/L:先ほど作成したG/L勘定科目
上記設定が完了したら保存を押下。
以上。
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