▼SAP転職なら! LINE追加で気軽に相談▼
今回は、SAP HANAをメモリの観点からモニタリングする方法について書きます。
必ずと言っていいほどモニタリング項目の1つに挙げられると思うので、一緒にこの機会に覚えていきましょう。
先に言っておくと、チェックする項目は「Database Allocation Limit」と「Database Used Memory」の2つです。これを念頭に置いて読み進めてみてください。
知りたい情報をチェック
Database Allocation LimitとDatabase Used Memoryの関係を理解する
メモリの観点からモニタリングするにあたり、まずはDatabase Allocation LimitとDatabase Used Memoryの関係を理解しておく必要があります。
Database Allocation Limitとは、物理メモリからHANAに割り当てられたメモリ領域のことです。つまるところ、HANAが使用することができる最大限度のメモリ量ですね。
【Description】
Memory allocation limit for all processes of HANA instance
一方で、Database Used Memoryとは実際に使用されているメモリ量のことを指します。
【Description】
Memory used for all HANA processes
ざっくり図で表すと以下の通りです。
Database Allocation LimitとDatabase Used Memoryのデータを取得する
トランザクションコード「db02」よりデータの取得が可能です。
パフォーマンス > ロード履歴より以下画面へ。赤枠の項目が該当箇所です。チェックを付けてぱぱっとExcel形式で取得しておきましょう。
Database Allocation LimitとDatabase Used Memoryの関係で見るべき観点
結論、見るべき観点は「Database Allocation Limit対してメモリを使いすぎていないか」です。
割り当てられたメモリ領域に対して、メモリ使用量が多ければ「メモリが日逼迫している」と言えます。一方でメモリ使用量が少なければ「メモリに余裕がある(=問題なし)」と言えます。
例として、サンプルのレポートを以下に示します。
上記のレポートでは、Database Allocation Limitが900GBであるのに対して、Database Used Memoryは約650GBで推移しています。この場合、メモリに約250GBの余裕があるので、メモリの観点からは特に問題がない、と言うことができるでしょう。
仮に、メモリに余裕がない場合は、メモリ割り当て領域を拡張するか、もしくはメモリに負荷がかからないような対策を講じるか、といった選択肢が出てくるのかなと思います。
【参考】Database Allocation Limit(割り当てメモリ領域)を変更する方法
SAPのこのアーティクルっぽいです▼
https://apps.support.sap.com/sap/support/knowledge/en/2175606
SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
SAP転職なら! LINE追加で気軽に相談▼
コメントを残す