【SAP】HANA DBをメモリの観点からモニタリングする【basis】

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今回は、SAP HANAをメモリの観点からモニタリングする方法について書きます。

必ずと言っていいほどモニタリング項目の1つに挙げられると思うので、一緒にこの機会に覚えていきましょう。

先に言っておくと、チェックする項目は「Database Allocation Limit」と「Database Used Memory」の2つです。これを念頭に置いて読み進めてみてください。

Database Allocation LimitとDatabase Used Memoryの関係を理解する

メモリの観点からモニタリングするにあたり、まずはDatabase Allocation LimitとDatabase Used Memoryの関係を理解しておく必要があります。

Database Allocation Limitとは、物理メモリからHANAに割り当てられたメモリ領域のことです。つまるところ、HANAが使用することができる最大限度のメモリ量ですね。

【Description】
Memory allocation limit for all processes of HANA instance

一方で、Database Used Memoryとは実際に使用されているメモリ量のことを指します。

【Description】
Memory used for all HANA processes

ざっくり図で表すと以下の通りです。

画像1

Database Allocation LimitとDatabase Used Memoryのデータを取得する

トランザクションコード「db02」よりデータの取得が可能です。

パフォーマンス > ロード履歴より以下画面へ。赤枠の項目が該当箇所です。チェックを付けてぱぱっとExcel形式で取得しておきましょう。

画像2

Database Allocation LimitとDatabase Used Memoryの関係で見るべき観点

結論、見るべき観点は「Database Allocation Limit対してメモリを使いすぎていないかです。

割り当てられたメモリ領域に対して、メモリ使用量が多ければ「メモリが日逼迫している」と言えます。一方でメモリ使用量が少なければ「メモリに余裕がある(=問題なし)」と言えます。

例として、サンプルのレポートを以下に示します。

画像3

上記のレポートでは、Database Allocation Limitが900GBであるのに対して、Database Used Memoryは約650GBで推移しています。この場合、メモリに約250GBの余裕があるので、メモリの観点からは特に問題がない、と言うことができるでしょう。

仮に、メモリに余裕がない場合は、メモリ割り当て領域を拡張するか、もしくはメモリに負荷がかからないような対策を講じるか、といった選択肢が出てくるのかなと思います。

【参考】Database Allocation Limit(割り当てメモリ領域)を変更する方法

SAPのこのアーティクルっぽいです▼

https://apps.support.sap.com/sap/support/knowledge/en/2175606

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