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PGM:RSVARENTよりバリアント保護を解除する方法を解説します。
バリアント(Variant)とは
バリアントは、トランザクションコード(Tr-cd)やレポートにおいて、特定のパラメータ設定や入力値を簡単に呼び出せるように保存する機能のことである。
バリアントを保存しておくことで、特定の条件で定期的に実行するレポートやトランザクションの処理の効率化が可能。
例えば、フィルタリング条件や処理パラメータなどを事前に設定しておくことで、毎回同じパラメータを入力する手間が省ける。
バリアント保護とは
バリアント保護(Variant Protection)とは、バリアントを作成したユーザ/最終変更したユーザ以外がバリアントの設定変更や削除をできないようにするための機能である。
Tr-cd:SE38より、バリアントに対して「バリアント保護」のフラグをオンにすることでバリアントが保護される。
バリアント保護の解除方法(PGM:RSVARENT)
バリアントを作成したユーザであれば、Tr-cd:SE38よりバリアントの保護を解除することが可能である。
しかし、バリアントを作成したユーザが削除されてしまったら、誰もバリアントを変更することができなくなってしまう。
また、リカバリ対応等で本番機のバリアント更新(本番機で直接メンテナンス)が必要になった場合、基本的にはバリアント更新用ユーザの払出プロセスが発生する。このプロセスに時間がかかると、スピーディーにリカバリ対応を実施できないリスクが想定される。
上記のようなケースを見越して、バリアント保護を解除するためのSAP標準PGM:RSVARENTが用意されている。
Tr-cd:SE38よりPGM:RSVARENTを実行し、バリアントの保護解除が実施可能。実行パラメータは以下の通り。
■プログラム プログラムIDを入力。 ■バリアント 保護解除/保護対象のバリアントを入力。
以上。
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