▼SAP転職なら! LINE追加で気軽に相談▼
今回は、MMからFIの連携について一連の流れを解説します。
MM(購買管理)の業務サマリ
1:購買依頼
購買部門の担当者が、社内の各部門から購買依頼を受領する。
購買依頼の際に必要な情報は、「品目 / 納期 / 数量」
の3つである。
Tr-cd | 名称 |
ME51N | 購買依頼:登録 |
ME52N | 購買依頼:変更 |
ME53N | 購買依頼:照会 |
ME5A | 購買依頼の一覧照会 |
ME55 | 購買依頼の一括承認 |
テーブル | 名称 |
EBAN | 購買依頼 |
MARA | 一般商品データ(品目マスタ) |
2:購買発注
購買部門の担当者が、購買依頼のデータを基に仕入先へ発注をかける。購買発注は、購買依頼のデータを参照して登録することが可能。
購買発注の際に初めて、仕入先や価格
が確定する。
なお、仕入先や価格はあらかじめマスタに登録しておくことで、自動提案することが可能。
Tr-cd | 名称 |
ME21N | 購買発注登録 |
ME22N | 変更 購買発注 |
ME23N | 表示 購買発注 |
ME2L | 仕入先別購買伝票(照会) |
ME2M | 品目別の購買伝票(照会) |
ME2N | 伝票番号別の購買伝票(照会) |
ME28 | 承認購買伝票 |
テーブル | 名称 |
EKKO | 購買伝票ヘッダ |
EKPO | 購買伝票明細 |
3:入庫
入庫では、納品された商品/材料を自社へ受け入れる。入庫処理は、購買発注の伝票を参照して実施することが可能。
購買発注の伝票を参照することで、発注した品目や数量が自動的に提案される。
なお、入庫処理では下記仕訳が発生する。(会計伝票が作成される)
※以下、すぐに自社の利用可能在庫として受け入れないパターン
【入庫保留在庫】 ・自社の在庫にしたくない場合は、入庫保留在庫とする ・移動タイプは「103」 ・会計伝票は作成されない 【品質検査中在庫】 ・入庫時に品質検査を実施したい場合、品質検査中在庫とする ・あらかじめ品目検査マスタに品質検査タイプの割当が必要 ・検査合格時の移動タイプは「321」 ⇒利用可能在庫となる ・検査不合格時の移動タイプは「349」 ⇒保留在庫となる
Tr-cd | 名称 |
MIGO | 入庫 購買発注 |
テーブル | 名称 |
MKPF | ヘッダ: 入出庫伝票 |
MSEG | 伝票セグメント: 品目 |
T156 | 移動タイプ |
4:請求書照合
仕入先からの請求書と自社の購買発注 / 入庫データを照合し、仕入先への債務を確定させる。
請求書照合処理は、購買発注の伝票、入庫の伝票参照して実施することが可能。
また、入庫請求自動決済(Evaluated Receipt Settlement)を用いて、請求書照合を自動化することも可能。
入庫請求自動決済()とは、仕入先からの請求書を受領せず、購買発注 / 入庫データを基に自動で債務を計上する機能のこと。
■Tr-cd
MRRL:ロジスティクス請求書照合によるERS(入庫請求自動決済)■必要なマスタ設定
・仕入先マスタ > 購買ビュー「入庫基準請求書フラグ」「ERSフラグ」にチェック
・購買情報「入庫基準請求書フラグ」にチェック
なお、請求書照合処理では下記仕訳が発生する。(会計伝票が作成される)
Tr-cd | 名称 |
MIRO | 仕入先請求書登録 |
MIR4 | 請求書伝票照会 |
MIR5 | 請求書伝票の一覧照会 |
MR8M | 請求書伝票取消 |
テーブル | 名称 |
RBKP | 伝票ヘッダ: 請求書受領 |
RSEG | 伝票明細: 請求書受領 |
BKPF | 会計伝票ヘッダ |
BSEG | 会計伝票明細 |
5:支払(FI)
請求書照合により債務(未払金 / 買掛金など)が発生したら、支払を実施する。(FI-AP領域)
▼支払については関連記事を参照
【SAP】Tr-cd:F110(自動支払処理)の流れ/実行パラメータについて解説【FI-AP】以上。
SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
SAP転職なら! LINE追加で気軽に相談▼
コメントを残す