SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
主にレポートペインタで使用する、セット関連の標準テーブルを備忘として残しておきます。
セットとは
セットとは、何かしらの項目(勘定科目がメイン)をグルーピングした単位のことです。SAP標準の帳票機能であるレポートペインタの裏に紐付けて使用します。
レポートペインタとは、レイアウトを自由にカスタマイズして帳票を実現するSAPの標準機能。総勘定元帳やBS/PLなどの目的で使用されることが多い。
【レポートペインタのレイアウト】
※帳票レイアウトに対して、裏にセットを紐付け

【セット】
※「A:現預金」のセットに対して、関連する勘定科目を紐付け

セット関連の標準テーブル
ID | 名称 | 内容 |
SETHEADER | セットヘッダとディレクトリ | セットクラスやセットのID、登録/変更の履歴が格納されたテーブル。 |
SETHEADERT | セットのテキスト(短) | セットクラスやセットのID、セットのテキストが格納されたテーブル。 |
SETNODE | セットの下位レベルセット | セットに紐付く下位のセットが格納されたテーブル。セットの階層構造を確認することが可能。 |
SETLEAF | セット値 | セットIDとセットの設定値が格納されたテーブル。 |
SETLINET | セット明細テキスト | セットクラスや下位セットのID、下位セットのテキストが格納されたテーブル。 |
SETUSE_REP | レポートとライブラリでのセット用途 | ライブラリとレポートに紐付くセットIDが格納されたテーブル。 |
\\SAPの全体像を理解するなら//
SAPについて体系的にまとめられている一冊。著者はSAPコンサルタントの方々なので、信頼性は間違いなし。SAPの概要やメリット・デメリットはもちろん、各モジュールについても詳細に説明がなされています。
さらに、SAP導入・構築のフローからアドオン開発まで、技術的な部分もしっかりと網羅してくれています。SAPコンサルタントは、基本的にはどこかのモジュールを担当すると思うので、一読しておいて絶対に損はないでしょう。
SAPというERPパッケージの全体像を知りたい方におすすめです。
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