【SAP】勘定科目マスタの”代替勘定コード”について解説【FI-GL】

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勘定科目マスタの”代替勘定コード”項目について解説します。

勘定科目マスタの”代替勘定コード”とは

代替勘定コードとは、SAPの勘定科目に対して別の勘定科目体系でコードを保持するための項目である。

主な目的は、SAPで使用している勘定科目体系とは異なる形式のコードを外部向けの報告書や特定の財務処理に使用することである。

代替勘定コードの特徴

  • 複数の会計基準に対応
    企業が複数の会計基準に従う必要がある場合(例:IFRSと現地基準)、SAPの勘定科目コードに対して別のコード(代替勘定コード)を設定することで、会計基準に応じた報告や財務諸表の作成が可能となる。
  • 法的報告要件
    特定の国や地域で、ローカルの会計基準に基づいた勘定科目体系を使用しなければならない場合、そのローカルの科目体系に対応した採番で代替勘定コードを設定する。
  • 外部システム連携
    SAPの勘定科目コードと外部システム(たとえば会計監査用ソフトウェアなど)との連携を容易にするために、外部システムの科目体系に対応した採番で代替勘定コード設定する。

代替勘定コードの設定方法

まずは、代替勘定コード用の勘定コード表を新設する必要がある。

例えば、ローカルの法的要件に対応するための代替勘定コードを作成する場合、普段使用している勘定科目に紐付く勘定コード表(Operational CoA)とは別の勘定コード表(Country-Specific CoA)を新設し、そこに代替勘定コードを紐付ける必要がある。

【勘定コード表の使用例】
■運営用勘定コード表(Operational CoA)
SAPで日々の業務に使用される勘定科目体系。

■グループ勘定コード表(Group CoA)
企業グループ全体で統一した報告を行うための勘定科目体系。

■ローカル勘定コード表(Country-Specific CoA)
各国の法的要件に基づいたローカルの勘定科目体系。

ローカル勘定コード表を新設後、ローカル勘定コード表に紐付ける形で代替勘定コードを作成する。

Tr-cd:FS00より、SAPで日々の業務で使用している勘定科目に対して、代替勘定コードを設定する。

代替勘定コードはTr-cd:FS00の「管理データ」タブに存在する項目。

以上。

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