\\SAPをやる前に業務の理解を!//
SAPコンサルタントは、ユーザ(現場担当者)と同じ目線で会話できることが求められます。 本書で、経理業務をひと通りインプットしておくことをお勧めします。
【本書の構成】 第1章 販売 第2章 原価・購買 第3章 固定資産管理 第4章 資金管理 第5章 給与計算 第6章 経費 第7章 有価証券管理 第8章 決算 第9章 連結決算 第10章 財務報告
Tr-cd:FIBPUから経由銀行を設定する方法について解説します。
経由銀行とは

経由銀行(Intermediary Bank)とは、送金元の銀行と受取人の銀行の間で、資金の移動を中継する銀行のこと。
主に海外送金(特にSWIFT送金や外国通貨取引)で使用される。
経由銀行が必要な理由
- 銀行同士に直接の送金ルートがない
送金元銀行と受取銀行が直接接続(コルレス関係)を持っていない場合、中間の「経由銀行」が送金を仲介する。 - 特定の通貨に対応できない
例えば、ある地方銀行が米ドル口座を持っていない場合、ドル決済に強い大手銀行(シティバンク、HSBCなど)を経由して送金を行う。
経由銀行を設定する方法

選択画面
項目 | 内容 |
取引先 | – |
仕入先 | 受取人の仕入先を選択 |
得意先 | 支払元の得意先を選択 |
取引銀行 | – |
会社コード | 会社コード |
取引銀行ID | 取引銀行ID |
銀行口座ID | 銀行口座ID |
その他の制限 | – |
支払通貨 | 支払で使用する通貨 |
支払方法追加 | ? |
支払方向 | – |
銀行支払 | 支払時の経由銀行を設定する場合に選択 |
入金 | 入金時の経由銀行を設定する場合に選択 |
第一画面
第一画面にサプライヤと、サプライヤに紐付く国コードや銀行マスタ、口座番号等の情報が表示されるので、経由銀行を設定するレコードをダブルクリック。
設定画面
【レシーバ銀行データ】 ※支払の受取人側の設定 ■C/R BPマスタの国コード ■銀行コード BPマスタに紐付く銀行マスタ ■銀行口座 BPマスタに紐付く口座番号
【選択】 ※支払元側の設定 ■通貨 支払通貨 ■C/R 支払元銀行の国コード ■銀行コード 支払元の銀行マスタ ■支払方法 支払方法
【銀行チャネル割当】 ※経由銀行の設定 ■銀行タイプ 1:センダのコルレス銀行 2:仲介銀行 3:受取人のコルレス銀行 4:外部取引銀行 ■国/地域 経由銀行の国コード ■銀行コード 経由銀行の銀行マスタ ■銀行口座 経由銀行の口座番号 ■IBAN 経由銀行のIBANコード
関連テーブル
テーブルID | テキスト |
BNKA | 銀行マスタ |
KNBK | 得意先マスタ(銀行詳細) |
LFBK | 仕入先マスタ(銀行詳細) |
BUT0BK | BP:銀行詳細 |
TBCHAIN1 | 銀行チャネル |
TBCHAIN2 | ビジネスパートナ勘定ごとの銀行チャネル |
TBCHAIN21 | ビジネスパートナ勘定ごとの銀行チャネル(割当) |
関連トランザクションコード
Tr-cd | テキスト |
FI01 | 銀行登録 第一画面 |
FI02 | 銀行変更 第一画面 |
FI03 | 銀行照会 第一画面 |
FIBPU | 仕入先/得意先用銀行チャネル編集 |
FIBPS | 仕入先/得意先用銀行チャネル照会 |
以上。
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