SAPコンサルタントとして長年にわたり複数のPJに携わってきたプロによる一冊。
本書では宅配ピザ屋を例に、会社の業務とそれに紐づく各SAPモジュールの説明が丁寧にされており、この一冊で体系的に業務とSAPの基礎知識を身に付けることが可能です。
これからSAPの業務に携わる人や、改めてSAPの全体観を把握したい人など、初心者~中級者まで自信を持っておすすめします。
今回は、srt_utilよりwebメッセージとのメッセージ送受信を監視する方法について説明します。
Tr-cd “srt_util”とは

srt_utilとは、webサービスとSAPとのやり取りに関するトレースを行うためのトランザクションコードです。
とりわけ、ペイロードトレース(後述)では、送受信された HTTP ヘッダとボディデータの正確な内容を監視することが可能です。
以下、SAP公式のドキュメントがあるので参考にどうぞ。
Payload Trace
srt_utilから監視を仕掛ける方法
対象のクライアントにログイン。
srt_utilを叩き、トレースをクリック。

実行ユーザを入力して続行。

以下パラメータを設定したら「設定保存」ボタンをクリック。
*webサービスとのメッセージ送受信を監視したい場合は、ペイロードトレースを有効にする
【Prefトレース】 監視したい場合は"有効"にする 【機能トレース】 監視したい場合は"有効"にする 【ペイロードトレース】 監視したい場合は"有効"にする 【設定の有効期限】 監視の期限を設定する

設定保存ボタンをクリックすると、下側の設定の有効期限の欄に上側の設定の有効期限と同じ値が表示される。これで仕掛けは完了。
srt_utilから送受信メッセージを確認する方法
srt_utilを叩き、ツール > 各トレースをクリック。

すると、以下のような画面に遷移する(ペイロードトレースの例)。

表示される項目は以下の通り。
・ステータス ・ユーザ ・インターフェース名 ・ロール ・アダプタタイプ ・日付 ・時刻 ・有効期限
行をクリックすると、より詳細にメッセージを確認することが可能です。
以上。
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言語は英語ですが、SAPのドキュメントは基本的に英語なので慣れの意味でもおすすめです。(電子書籍であれば翻訳ツールを使いながら読めます)
最後までご覧いただきありがとうございました。
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